後書き:第63章「バニングス卿の秘密」本編最大の伏線だと、筆者が思っている謎が、ついに解明される!
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君
セ「前回言ってた、サブタイトルで悩んでた結果が、これなのさ。」
俺「ウン、そう。けっきょく、バニングス卿の秘密、ってタイトルにした。適度に、ぼかした。」
セ「とうとう、バラしちゃったさ。早くない?この謎を明かすのは?最終回までバラさないつもりだったんじゃないの、筆者は?」
俺「ウン、今年になって、連載再開する以前は、この謎は、「月下の花」の最終回近くまで、隠し通すつもりでいたよ。でも、早い段階で、種明かしを、やっちゃうことにした。早めた。すっげー早めた。」
セ「それは、なぜさ。」
俺「自分がね、エラリー・クイーンなどの長編推理小説を読んでいてね、感じたのよ。推理小説だから、文中、伏線や、謎だらけやんかあ。謎の解明が、知りたくって、読み進めるわけやんかあ。」
セ「うん、そうだろうさ。知りたいだろうさ。それで?」
俺「クイーンの国名シリーズだとさ、1冊完結だから、全500ページぐらいの最後のほうで、すべての謎と伏線が解明されるわけよ。読み終えるとスッキリするわね。だけどね、途中で、すごく興味を持った謎が、なかなか解明されないまま、ストーリーが進行するとね、
じれったくて、イライラすんのよ。探偵エラリー君、もったいつけてないで、早く教えろや!ってね。」
セ「500ページで終了すると、わかってる小説ですら、謎の真相を、早く知りたくて、ウズウズすると。ふんふん、なるほど。」
俺「いっぽう、俺の小説は、活字の分量からしたら、けっして多くはないんだけど、連載期間が、長すぎるんだよね。
書いてる俺さえ、楽しければイイというスタンスであっても、もしも俺が「月下の花」の読者だったら、
いいかげん、イライラすると思うのよ。スッキリしたいと思うのよ。」
セ「だから、今回、本編最大の伏線である、この謎を明かしたってわけさ。」
俺「スッキリしたよ、俺が。これで、「月下の花」の主旨、ヒロイン・ガラリアの恋愛劇に、集中することができる、とも思うよ。」
2013年10月2日