ガラリアさん好き好き病ブログ版

ここは、聖戦士ダンバインのガラリア・ニャムヒーさんを 好きで好きでたまらない、不治の病にかかった管理人、 日本一のガラリア・マニア、略してガラマニのサイトです。2019年7月、元サイトから厳選した記事を当ブログに移転しました。聖戦士ダンバイン以外の記事は、リンク「新ガラマニ日誌」にあります。

第49章 ガラリアのおねがい

レッド・バーの砦を、対岸に臨む基地に、機械の館・出張バージョンを設営したゼット・ライトは、仕事が一段落したので、建物の奥のほうにある台所に、1人で入っていった。コーヒーをいれて、テーブルにむかい、椅子に腰かけて、パンをつまんだ。右手で食い物を持ち、左手で、指示書を持ったままだ。椅子の後方にあるドアは、開け放してある。ゼットは、部下の工員たちとおそろいの、デニムのつなぎ服を着ており、あちこちを、機械油で汚していた。はぐはぐと、軽食を済ませて、またすぐに、背にしている修理工場に、もどるつもりでいた。

すると、ゼット・ライトの、背中のドアが、音をたてずに閉じられ、室内が、薄暗くなった。誰だい、と軽い気持ちでふりむくと、そこには、世にも稀な、かわいらしい生き物が、ひっそりと立っていた。

「が、ガラリアさん!」

しいっ!と、ガラリアは、指をたてて、大声をたてないでほしいと、合図をした。ゼット・ライトは、パンと息とよだれを、一気にのみこんだ。オレンジ色の軍服に、茶系統の甲冑をしっかり着こんだ女戦士は、椅子に座っているゼットの、左脇にしゃがみこんだ。1つしかない出入り口は、内側から施錠したと、指をさして示し、次いで、台所の窓を指さして、

「あそこから、のぞかれても、見えないように、ゼット殿のかげに、隠れているのだ。」

と、小さな声で、彼に伝えた。ちょこんとうずくまっているガラリアは、急いで、本題に入った。

「ゼット・ライト!私、どうしてもあなたに、謝らなければならぬ。」

ガラリアの出現によって、すでに大汗をかき、顔をりんごのように赤らめたゼット・ライトは、おおあわてで、しかし、声をひそめて、

「謝るって、なにをです?謝らなければならないのは、おれのほうです。」

彼の足もとにひざまずくガラリアは、ううん、ううん、と首を左右にふって否定し、ゼットの膝の位置から、男の顔を見上げて、垂れ目を、開けたり閉じたりして、下まつげをうっすら涙にぬらし、必死に訴えた。

「私が悪かったのだ。お花を渡したとき、あなたに、なにを言われたって…自分1人で、涙をのんでおれば、よかったのに、私は、友達に言いつけてしまった。そのせいで、あなたは、みなに責められた。私の軽挙のせいで、あなたの評判を落としたのだ!この罪を、どうしたらお許しいただけるか、ゼット殿。ううーん、ちがうのだ。ゼット・ライトさま…。」

そう言ってガラリアは、ゼットのすねに、猫のように、青いショートヘアをすりよせ、彼の膝の上に、ほっぺたを、ぺこんとのせてしまった。そして真白き指先を、ゼットが、テーブル上で書類を持っていた左手に、そっと重ねた。書類は、音もなく床に落ちた。彼女は、彼の左手をきゅうっとにぎり、自分の顔の前まで、引きよせた。

「私のお慕いする殿方は…かわらぬ。かわるはずもない。私のゼットさま!謝罪のしるしです。お手に、接吻する無礼を、お許し願いたい。」

ンンー、ちゅばっ。静かな台所に、昼間っから、かなり卑猥な音が響いた。ゼット・ライトの左手の甲に、ガラリアの赤い口紅が、キスマークをかたどった。

描写するまでもないと思うが、ゼット・ライトの股間にあるものは、現時点で、暴発寸前にふくらんでいた。ガラリアのほうも、うっとりと、作業服の男の、下半身にすがりついており、もっとキスしたいのに、我慢していた。アウアウと言葉にならない言葉を、男性が発した。

「そ、そ、そんなこと、いけません、ガラリアさん。なにもかも、いけなかったのは、おれなんです。妻の存在を、隠していたのは、おれのずるさなんです。あなたを傷つけて、本当に申し訳なくて、おれは、何年もあなたと、培ってきた信頼を、裏切ってしまって、おれは!」

するとこんどは、しょんぼりしていたはずのガラリアが、態度を豹変させた。うふっ、と、いたずらっぽく笑い、小悪魔的な三白眼をくりくりさせ、彼の手を握りしめたまま、

「ご内儀がおられても、私は、かまわない…ぜんぶ、2人だけの、ないしょにすればいいのだ…だから、私、うふん。ないしょのおねがいがあって、きたのだ、ゼット・ライト。うふん。」

彼女が、なにを言い出すのか、だいたい予想がついてしまった男のほうは、ハアハア息を荒げて、たいそう興奮していたが、それでも、虚勢をはった。

「だめです、ガラリアさん。あなたに、恥をかかせてしまったおれは、謹慎すべきなんです。おれたちは、仕事だけの関係に、もどりましょう。それでいいんです。」

機械油で汚れたゼットの指に、自分の白い指を、つつつーと、はわせて、ガラリアは、なんて太くて黒い指だろうと、男の指を使ってする、いけないことを、いっぱい想像していた。これを、あそこに、こうする。すると、こうなる。出したり入れたりすると、くちゅくちゅ音がする。私は、あふんあふんする。

♪愛しさとー切なさとー、指のー太さとー(ボーカル:篠原涼子)、に、辛抱たまらなくなって、

「私はじっさい、謹慎処分をうけたのだ。お聞きおよびか?内々の出来事を、言いふらした態度を、責められて、本日まで、前線に出ることを禁じられた。すごく、反省してる…だって、ないしょにしておけば…できたことが、いっぱい、あるのに…。うふん。」

それでもまだ、ゼット・ライトは、抵抗していた。

「ですから、あなたに、これ以上、恥をかかせるわけには、いきません、から…。」

いい歳をして、モジモジするのも、いいかげんにしろ!ガラリアはすっくと立ち上がり、男と真正面から向き合い、両手を腰にあて、仁王立ち。プリプリ怒ってみせたが、大声は出さず、だが、きっぱりと教えてやった。

「もういっぱい、恥をかかせているではないか。私が、いっしょうけんめい、おねがいしてるのに、チュッチュしてゴロゴロしてるのに、あなたは、平気の平左をきどっている。女に恥をかかせるものではないと、反省されたのなら、私の、ないしょのおねがいを、きいて下さるのが、通(どおり)でありましょうぞ。」

出た。幼稚園児なのか、おさむらいさんなのか、よくわからない、ガラリア・ニャムヒー特有のしゃべりかたである。彼女の魅力、フルスロットルである。ゼット・ライトは、ノックアウトされるべきだった。されろ!

機械の館のあるじ、出張バージョンのゼット・ライトは、ガラリアたんにしかられて、なすすべもなく、椅子に腰かけたまま、鼻で息をしながら、

「ど、どどど、どうしろと?」

勝ったな。王手だ。女戦士は、してやったりと、ほくそ笑み、そして安堵して、大好きな彼氏の胸に、とびこんだ。彼の太い首に両手を巻きつけ、腰かけている彼に、腰かけてしまった。両足を広げて、彼にまたがった。あうーん、気持ちいい!そしてオーラ・マシンのにおいのする、彼の耳にくちびるをよせ、口紅がつなかないように、でも、熱い吐息はふきかかるように、ないしょのお話しをするときの手つきを両手でこさえて、ささやいた。

「ゼット、私を…私を…。」

ガラリアが抱きついてきたが、おかえしに抱きとめる手を、躊躇していた男は、自分の心臓の鼓動が、彼女に伝わっていることを感じながら、耳をすました。

「私を…あなたの…、 一夜妻 (ひとよづま)に、して。」

ゼット・ライトは、鼻血を出した。ガラリアは、テーブル上の、布ナフキンをとり、彼の団子っ鼻におしつけ、ふきふきしてあげながら、男が逃げ出さないよう、念を押した。

「ぜったい、誰にもわからない、2人きりになれる場所を、用意するから。そこで、一晩中、私に…好きなことを、していいのだ。私、どんな恥ずかしいことでも、いうことを聞く…。そして、なにもしなくても、いいのだ。ゼット、あなたが奥方さまに、操立てをなさるなら、一晩、私と、五目ならべでもなんでも、なさればよい。たとえ私が…」

ガラリアたんは、その先の言葉をいったん、飲み込んだが、ゼットには、はっきり言わないと通じないと考えた。しっかり抱きついたまま、

「たとえ私が…あなたのかたわらで、一糸まとわぬ姿で、」

ゼットがまた、鼻血を出したので、ガラリアは、ふきふきしながら、続けた。

「一糸まとわぬ姿で…朝まで泣き続け、手を出して下さらぬ殿方を、お恨み申し上げても、それでも、かまわぬ。おねがい。どうか私を、あなたの、一夜妻にして。ゼット・ライト、私、もう、どうしようもないのだ!抱いて、おねがい!」

最後のほう、ガラリアの声は、感涙で、ふるえていた。我ながら、不思議でもあった。ゼット・ライトの前にいると、私は、ふだん使っている余計な意地を、張らなくてもいい。ただべっとりと甘えて、すがっていたい。彼には、私をそうさせてしまう、魅力があるのだ。

すると、28歳妻帯者のゼット・ライトは、ひとことも、なにも言わず、

ガラリアの体を、かつてなく、強く、驚くほど強く、抱きしめた。ああん!ガラリアが、あえぎ声を出すやいなや、ゼットはガラリアのあごをきつく持ち上げ、怖いぐらいまじめな目つきで彼女を見つめ、そして、くちずけをした。赤い口紅の女の口を、男の分厚いくちびるが、ねちねちと音をたてて、ふさいだ。じらされて、じらされて、ぬれそぼっていたガラリアの花からは、蜜が濁流となって流れ出て、パンティーのなかは、洪水となった。彼女のくちから流れる唾液は、ゼット・ライトが垂れ流すよだれと、混ざり合った。もはや男は、なんの遠慮もなく、彼女の口内に舌を侵入させ、ぐちゅぐちゅと音をたてて出し入れし、ふたりの両頬が、うねった。ゼット・ライトは、ガラリアのちいさなおくちを、いま完璧に、制覇した。重たくて、扇情的な、ゼット・ライトとの、はじめてのキスに、ガラリアは、気が遠くなっていった。

あ、あ、溶けてしまいそう!なんて、すてきなキス!ゼット・ライト、好き!ほんとうに、好き!もうどうなっても、私、かまわない!


誰も見ていない、戦場のかたすみで。とうとう、くちびるを許してしまったガラリアは、めくるめく一夜への期待に、花びらをふるわせていた。

 

 

2013年7月29日