2019-06-26から1日間の記事一覧
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 俺「うっうっうっ…なんて辛い、悲しいお話しなの、今回は…しくしくしく。」 セ「あなた、また、自分で書きながら泣いてるの?に、しても、ヘンさ。そんな、泣くような内容じゃないさ。どっちかってゆーと、コミカルな…
戦勝祝賀会の夜が明けた、午前。ここは、ラース・ワウ第一会議室である。 「聖戦士ショウ・ザマが、逃亡したばかりか、ダンバインを盗み出された、だと?!なんたる不始末!ゼット・ライト殿!機械の館の警備は、どうなっていたのです!ダンバインの管理は、…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 俺「長編小説の連載をしてきまして、長年にわたり、はりめぐらしてきた伏線を、今回、回収することができました。この章を書いて、実に、スッキリしました。」 セ「あなた、この伏線、最初っから想定してたの?あの、…
ラース・ワウ本館の大広間で、戦勝祝賀会のもりあがりが、最高潮をむかえたころ。城外に離れた、機械の館の、入り口に、ショウ・ザマは、たどりついていた。 誰にも見られていないのを確かめてから、ショウは、ダンバイン2機が、格納されている、薄暗く、だ…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 俺「ハイ、前回の更新後書きで、予告しましたとおり、この章から、セザル・ズロム君による、次回予告コーナーをおしまいにしました。2004年3月6日更新の、第14章「父と子」以来、おつきあい下さいまして、ありがと…
ガラリアは、おどろきのあまり、パカーッと、はずれたあごが、地面にとどきそうだった。片手に持っていたワイングラスを、落っことしかけたのを、ユリアがキャッチした。 ここで、4人のうち、最年長者であるゼット・ライト28歳が、さりげなく、また、意を…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 セ「というわけで、本編のつづきから、しゃべるさ。本編の末尾に、毎度くっついてる、僕の、次回予告コーナーと、このはてなダイアリーでやってる、更新後書きの内容が、かぶってる問題について。」 俺「うん、そうだ…
バーン・バニングスは、いくぶんすっきりしたおももちで、宴会場に戻り、業務上やむをえず、リムル・ルフトのとなりに立った。リムルが、彼に問いかけた。珍しいことだ。 「バーン、教えてほしいの。ギブンの館で、聖戦士の女性に会ってきましたか?」 ええ…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 セ「上のキャッチコピー、身も蓋もないさ。」 俺「うんw」 セ「でもさ、この章は、女性の登場人物を、改めて紹介しなおすためにも、役に立ってるのさ。」 俺「いいところに気がついたね、セザル君。そのとおり。年齢…
ラース・ワウの姫君、リムル・ルフトの手をひき、宴会場に入室してきたバーン・バニングスは、彼女の両親、領主ドレイクと、妻ルーザの前でひざまづき、一礼した。 リムルは、いまごろ機械の館へ侵入しているにちがいない、聖戦士ショウ・ザマの動向が、宴会…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 セ「あれぇっ…???」 俺「どしたの、セザル君。」 セ「変なのさ、おかしいさ。第29章「ラース・ワウ大宴会」を、発表したとき、目次パート2には、つぎの章のサブタイトルは、「女たちの饗宴」だって、書いてあっ…
宴もたけなわとなっていた夕刻。会場の喧騒から遠く離れた、少女の部屋。 ラース・ワウの深窓の姫君、リムル・ルフトは、自分の部屋に、ひそかに、聖戦士ショウ・ザマをまねきいれ、恋人ニー・ギブンと、その仲間たちの動向について、話し合っていた。 2人…
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君 俺「俺の小説も、原作アニメの第3話、「ラース・ワウの脱出」に突入です。アニメだと、宴会場で、トッドが娼婦をはべらし、はしゃいでて、考えこむショウ・ザマと、好対照なシーンがありましたね。」 セ「第29章だ…
ドレイク・ルフトは、ロムン・ギブンを討ち取り、ギブン領の支配権を得た。 アの国の、家老であったロムン・ギブンは、「なんの罪もない」一諸侯である、ルフト領にたいしてとつぜん、市民が集う園遊会に空爆するという、残虐行為におよんだ。この汚辱にたい…
俺「俺って、小説の先を、どうしたいっていう野望はあるけど、計画性はないの。この章も、書きながら、この先どうしようって、考えてたよ。一行先がどうなるか、わからずに、書き進めるのが、おもしろいの、なんの。書くことが、楽しくて、楽しくて!」 セ「…
セ「ちょwwwマジやばいさこれwww バーン・バニングス、キャラ変わってるさ!」 俺「この内容はね、書きたくはあったけど、発表してエエもんかなーって、躊躇したねーここ何年かさー」 セ「なんで、ためらったのさ?エロすぎるから?」 俺「それもある…
第26章以降、後書きをはじめました。 小説の登場人物であり、俺のオリジナル・キャラクター、セザル・ズロム君と筆者との、対談形式でお送りします。 以下、俺「小説筆者ガラマニ発言」、セ「セザル君の発言」 俺「まずは、第26章「ギブンの館の奥」ですね…
ドロの上部甲板に立ち、マイクを手にして、各機に号令を出すガラリアは、ソプラノの声を、ギブンの館の上空に、こだまさせた。 「機械の館をねらえ!本館の東にある建物だ。手ぬるい、弾幕でうめつくせ。」 トッドの青いダンバインが、前回の汚名返上とばか…
馬を駆るガラリア・ニャムヒーは、戦艦ブル・ベガーに到着するやいなや、艦長ミズル・ズロムに、攻撃命令を伝達した。ミズルは、全艦の乗組員にたいして、戦闘準備を命じ、トッド・ギネスは、青色のダンバインに、乗り込んだ。 ショウ・ザマは、目前を通り過…
どこを、どう走ったのか、まるでおぼえていなかったが、ショウ・ザマは、国境の山麓に停泊中のブル・ベガーまで、走って帰ってきた。艦では、 「どうしたんだよぉ、ジャップぅ。」 トッド・ギネスが出むかえた。 ショウは号泣しながら、いまの心理状態で唯一…
ガラリアは、ショウと連れ立って、中庭に出た。ロムン・ギブンが、しばし、ご自由にくつろがれよと言い、退室したからだ。バーンは、ギブンの館の正門前に整列させたままの、警備隊部下の所へ向かい、居間に随行していた他の部下らを、三々五々、散らせた。…
ロムン・ギブンは、使い慣れた、賓客用の居間にて、敵国の騎士団長、バーンの様子をじっと観察していた。会談は、さっきから、平行線を辿っている。もとより、平行線を辿ることが、双方の狙いなのだ。 バーン・バニングスと、副将ガラリア・ニャムヒーは、園…
開け放たれたドアを振り向いたバーン・バニングスは、居間に入らんとすガラリアが、左わきの帯刀のつかを、左手で握りしめ、右手はこぶしを握りしめ、わなわな振るえている様子を見た。 今にも抜刀せん怒りようだ。 青い髪は、毛根から熱を持ち、めらめらと…
ラース・ワウは軍事要塞であると同時に、大規模な居住空間でもある。標高200メートルほどの山麓にそびえる、この山城には、領主家族を護衛する軍属が、大勢暮らしている。軍属以外の、様々な職業の男女も、多く住む。ここは、多種多様な人々の我が家であり、…
バイストン・ウェルの空が、青く、高く、どこまでも続き、清らかな空気を私に運ぶ。その青空をゆくダンバイン、初搭乗のショウ・ザマは、操縦桿を握りながら、独り言を言っている。 「操縦は、案外、難しくないな。でもバイクや車とは、やっぱ全然違う。なに…
オレンジ色の軍服を、今朝から着たままのガラリア・ニャムヒーは、服の中、素肌の汗ばみを感じ、窮屈そうにハイネックの襟をつまんでいた。 ここは守備隊兵舎、二階建ての一階、談話室である。隊の面々は、ここに集まり、軽食をとったり、会議をしたりするの…
よく晴れた朝であった。泥のように眠っていたガラリアは、カーテンの隙間から射し込む陽光のまぶしさで、瞳を開いた。夢から覚めたガラリアは、夢の内容は覚えていなかった。 「ああ、現実だ。あれは、悪夢ではなかったのだ。」 昨夜の惨事。園遊会を襲った…
午後13:00 第1会議室 ミズル・ズロムは、紫の袖口を、マホガニーのテーブルに置き、肩より低くこうべを垂れていた。 もうすぐ、この部屋で、ミズルは地上人に講義をしなければならない。聖戦士に、聖戦士たる気構えを教授する任は、士官学校で兵法学の…
朝 7:00 ガラリア・ニャムヒーの起床時刻。規則正しい生活をしている彼女は、毎朝、この時刻になると、自然に目が覚める。白いふとんにくるまるガラリアは、白いキャミソールとパンティー、これが彼女の寝巻きであった。長い睫毛の幕が上がり、モス・グ…
今日、バイストン・ウェルは、月の満ちる日である。地上で云う、月に一度の満月の晩か、或いは、月の光が消えて無くなる、新月の晩か、どちらに当たる日なのかは、解釈の分かれる処である。いずれにせよ、28日に一度、「月」の周期の境目に当たる日、女性…