後書き:第46章「トッド・ギネス参戦」激戦の火ぶたが、いま、切っておとされる。
俺=筆者ガラマニ セ=セザル・ズロム君
俺「このサブタイトルは、いってみたかった!トッド・ギネス参戦!おうッ!グッとくるわあ~。」
セ「なにかの度合い(当社比)星マーク3つなのさ。これは妥当さ。今回は、短い文章のなかで、トッド・ギネスの容貌、特徴、性格、性向などなどを、まとめた章さ。」
俺「それと、第31章「女たちの饗宴」で前フリしておいた、14歳前後の少女が登場しました。一回こっきりで、もう出てきませんが。」
セ「スーちゃんってゆうのさ。この名前は、なに?あれ?キャンディーズのスーちゃんがモデル?」
俺「あんた、昭和何年生まれよ。そっちのスーちゃんじゃないよ。キューブリック監督の映画「ロリータ」(1962)で、ヒロインのドロレスたんを演じた、スー・リオンたんがモデルだよ!」
セ「あなたこそ、昭和何年生まれなのさ。それにしてもあなた、「ロリータ」好きすぎるのさ。今までこのはてダで、何回、ナボコフの「ロリータ」について言及したのさ。」
俺「好きやわあ。ナボコフの「ロリータ」は、清濁あわせもつゆえの、男と女、双方の魅力を、あますところなく描いてるから。「ロリータ」こそ、恋愛官能小説の金字塔ですよ。」
セ「そうとう、影響うけてる感じ?」
俺「うん、あこがれてる。影響をうけるなどとは、おこがましいや。俺が今回、第46章で書いた、トッド・ギネス像にしても、清濁あってこその、魅力的な男性像をめざしましたね。ガラリアへの、命をかけた純愛に目覚めながら、いっぽうで買春していて、処女を買い捨てて、なんとも思ってない。男性の、こういう汚い部分を、回避せずに描きたい。そうでなければ、リアルな性愛の描写は、できないと思ってる。」
セ「筆者は女性で、この小説は、女性が主人公の恋愛ものなのさ。ともすると、女目線で、女に都合のいいお話しに、なりがちさ。」
俺「まったくそのとおり。俺が、いちばんいやなのは、理想の王子様が、都合よくあらわれ、都合よく愛してくれるお話しなんです。そんな恋愛には、燃えません。臓腑をちぎれんばかりに苦しむのが、ほんとうにある恋愛ですからね。そして俺は、「月下の花」は、男女どちらにも、読んでほしいと思ってます。特に、男性読者から、「こんな男はいねーよ」と思われるような、そんな登場人物は、書きたくない。」
セ「男性読者にも、共感してもらえると、いいね。」
2013年7月26日