ガラリアさん好き好き病ブログ版

ここは、聖戦士ダンバインのガラリア・ニャムヒーさんを 好きで好きでたまらない、不治の病にかかった管理人、 日本一のガラリア・マニア、略してガラマニのサイトです。2019年7月、元サイトから厳選した記事を当ブログに移転しました。聖戦士ダンバイン以外の記事は、リンク「新ガラマニ日誌」にあります。

西城美希さん「閃光のガラリア」インタビュー記事

アニメック vol.31』昭和58(1983)年8月1日 ラポート刊 の、聖戦士ダンバイン第18話「閃光のガラリア」誌上再録と題された、巻頭カラー特集記事17ページより(以下引用・原文ママ

 

「女戦士のかわいさとして…」 ガラリア役 西城美希
ガラリアというキャラクターの第一印象とその内身の違いに気付いて、悩んで……「今日こそは」と思いながら最後の録音の日になってしまいました。ガラリアというのは、一見つっぱった感じに見られてしまうけれど、18話の最後で素直な面を出すことが出来た。それがガラリアとして「いいな」と思ったし、それを上手に演じたかったんです。幼い頃から育ってきた環境もあったんでしょうが、冷たいイメージが先にたってますけど、本当はかわいい女性だと思うんですよ。常に一位でいなければ気がすなまいのも、裏をかえせばとても素直で哀れなところだと思うんです。本当は13話のトッドとのラブシーン(?)にしても、カットされた部分でゼットに色気で迫る部分があったんです。その後トッドへの変り目…本当はトッドにも気があったのかもしれないという、女としての気持ちを表現したかったんです。やりたかったシーンだけにカットされて残念なんですよ。


一文目の「その内身の違い」の「内身」は、「内心」の誤植と思われます。

ガラリア・ニャムヒー役を演じた、西城美希さんご本人が語った、この400字弱の文章にこそ、ガラリアという「人物像」の真髄が見られます。…俺はもう、この文を自分でタイプしながら、読めなかった。読みたくなかったと言ってもいい。あんまり、辛すぎて。痛い、胸が、痛い。

第18話「閃光のガラリア」放送当時、俺は、ほんの子供で…ただただ、大好きなガラリアさんが、苦しんで苦しんで、死んでしまったことが、ショックで。あのときの俺は、耐えられなかったのです。「閃光のガラリア」は、当時の俺に、処理出来る精神的打撃の、範疇を逸脱した作品でした。

今、こうして、役者であり、一女性である西城さんの言葉を噛みしめてみると、嘆いてばかりだった当時には、考えられなかった面が、見えてくる気がします。俺自身が、ガラリアさんを、心の奥底で追いかけながら、学校を卒業し、成人し、仕事に就き、人と出会い、人と生き別れ、死に別れ…陳腐な表現だけれども、「大人になって」、改めてこのインタビューを読んで、こう思いました。    

西城美希さんこそが、この世界で最も、ガラリア・ニャムヒーを愛していたひとなのだと。

これって、声優として当然なことでは、ありませんよ。いいですか、世界中の誰よりも、ガラリア・ニャムヒーを愛していることにかけて、西城美希さんが一番だと、俺は思うんです。そうでなければ、こんな凄い演技はできなかったし、こんな談話は語れなかったはず!

ガラリア役に抜擢された、西城美希さんが、この寂しくて可愛らしい女性を、心底から愛してくれたからこそ、このキャラクターは、こうまで、俺の心を揺さぶってやまないのだと思ったんです。

まだうら若い、新人女優であった彼女が、役作りに、心血を注いでいたこと。世界で最も先鋭的な、湖川友謙作画によるガラリア・ニャムヒーの絵に、声という命を、吹き込もうとしたこと。西城さん自身が、ガラリア・ニャムヒー自身になりきろうと、あがき、あがき、苦しみ、ときに歓び、また苦しんで。

 

「今日こそは」と思いながら最後の録音の日になってしまいました。


「今日こそは」と思いながら!

 

ほら、聞こえるでしょう。青い髪を、かげろうのように揺らめかせた彼女の声が。見えるでしょう。オレンジ色の、甲冑を鳴らしながら、パタパタ走ってくる、彼女の姿が。

ガ「バーン!なぜ、名誉ある闘いに、私を参加させないッ?!私も行くぞ。」(第9話)

今日こそは、今日こそはと、思いながら、日々を生きていた。いつも一生懸命なんだよ、あの人は。人生を闘いぬき、生きていたんだ。最後まで。

ガ「私は必ず、バイストン・ウェルに戻る!その時こそ、雌雄を決するぞ。ショウ!」(第18話)

「今日こそは」と思いながら最後の録音の日になってしまいました。
…これは、まさに、いのちを燃焼し尽くした、ガラリア・ニャムヒーの言うことばであります。西城さんが、ガラリアさんに成っていったのだし、西城さんが、ガラリアさんを作り上げたのです。西城美希さんのくちびるからこぼれる、鈴の音のような、言霊のひとつひとつの、なんとかけがえのないことでしょう。あぁ、ほら、生きている!ね、ガラリアさん。あなたは、「閃光のガラリア」で、この世界から、いなくなったりは、していなかったんだね。

あなたは、今日も、変わらず、生きている。

西城美希さん。かの人が生み出したもの。その名を「奇跡」と呼ぶ。

…と、引用した文章の、一文目についてだけで、こぉんなに語ってしまいました。あのさ、パソコンに向かってる俺さ、もうずっとこれ、書きながら、ズビズバ泣きじゃくって、ティッシュ消費しまくってるんだよね。ホント、俺はシヤワセ者だよ。西城美希さんが、ガラリアさんだったから、こんなに涙するほど、幸せ!今夜は、感無量になってしまったので、これにて。

 

2006年5月28日