「聖戦士ダンバイン」のなぞ
拙稿は、1997年頃、筆者が、ワープロ(富士通オアシス30LXⅢ)で、手遊びに書いた原稿を元に、加筆修正したものです。その頃、筆者には、パソコンもインターネットもなく、同人誌も、その頃は作ってなかったので、発表する機会も、発表する気もなく書き、保管しておいた感熱紙原稿を、デスクスの奥から、発掘したので、掲載してみることにしました。
問い:
に対して
答え:
とする形式は、1997年当時、「磯野家の謎」に端を発した、マンガやアニメの解説書、「○○のなぞ」本のブームを見て、「これの、ダンバイン版があるといいなあ。」と思い、書いたものです。
当時の筆者は、テレビシリーズの「聖戦士ダンバイン」のビデオだけを見た範疇で、この原稿を書きました。
ちなみに、筆者が所有しているのは、本放送当時に、ベータで録画したビデオです。
クローバーのCMが、涙を誘います。
(2005年現在は、DVDも持っておりますが、元原稿を書いた時期には、本放送当時のベータのビデオしかありませんでした。)
資料として、富野監督ご自身による、バイストン・ウェル小説や、その他の解説書、雑誌等は、一切、見ておりません。ラポート刊『聖戦士ダンバイン大事典』も、徳間書店刊『ロマンアルバム エクストラ62 聖戦士ダンバイン』も所有しておりましたが、それらを参考文献にはせず、
番組を見た瞬間に、反射的に「なんじゃそりゃ」と思う疑問に対して、テレビの内容だけから考えられる解答を、書いてみたものです。
元来、テレビ番組は、それだけで視聴者を魅了すればいいのであって、あのシーンは、実はこういう意味だ、とか、その謎については本に解説がある、とか言い出すと、ブラウン管の、セル動画と音声から、瞬時に受ける感動が、薄れるような気がしておりました。
特に、「聖戦士ダンバイン」以降の、バイストン・ウェルものには、多くの後付け設定があります。
例えば、OVAの続編では、ショット・ウェポンが、やたら長生きだったり、ガラリアさんの生まれ変わりという設定の女キャラが、どう見てもジェリルの生まれ変わりというか、単にパンサークローだったり、黒騎士は、かわいそうに、本当にイカれてしまっていたりします。
この続編の「前編」として「聖戦士ダンバイン」を、見てしまったら、意味不明、わけわかめ、感動台無し、脳内ふえるわかめちゃん状態になってしまいます。
ですので、テレビ版では直接語られない、物語の背景設定や、製作者による解説等を、一切がっさい、無視しないと、「謎」は「謎」として成立しない、突っ込む行為自体が、ぜんぜん面白くなくなると言っても、よいと思われます。
まあ、ワープロでの手遊びで書いた、1997年当時は、めんどくさいから、資料をひもといて、まではしなかったというわけです。そのわりには、ビデオは、何度も何度も見て、セリフをチェックした形跡がありますが…発表するあてもないのに、熱心だったんだなあ…俺…
本放送より20年以上が経過した現在、スカパーやDVD等で、「聖戦士ダンバイン」を初めて見た方々、富野節のお約束も、バイストン・ウェル世界観も、何も知らなかった方々もきっと、
「なんじゃそりゃ。」「わけわかんねーよ。」「誰だおまえは。」
と、画面に向かって突っ込んでいることだろう…突っ込みどころが多いからこそ、「聖戦士ダンバイン」は面白いのだ…と思いつつ、古い原稿を、ここに掲載いたします。
2005年2月15日(火)