ガラリアさん好き好き病ブログ版

ここは、聖戦士ダンバインのガラリア・ニャムヒーさんを 好きで好きでたまらない、不治の病にかかった管理人、 日本一のガラリア・マニア、略してガラマニのサイトです。2019年7月、元サイトから厳選した記事を当ブログに移転しました。聖戦士ダンバイン以外の記事は、リンク「新ガラマニ日誌」にあります。

ニー・ギブンを演じた安宅誠さんについて

ニー・ギブンというキャラについて、言及された記事は、世に多々あるが、安宅誠さんの好演について書かれた記事は、あまり見当たらないように思う。

ニーのことは、俺は愛情でもって、くそみそにけなしたがw、安宅誠さんのことは、手放しに、惜しみなく、褒め称えたい。

まず、安宅誠さんの、声質は、一回聞いたら忘れられない特徴があり、しかも美声である。

若者らしい、澄みわたる発声に、ニーがいる。

ニーの声は、初めて耳にした瞬間から、ホントにいる人のリアリティがあった。
日本人声優がファンタジーに声あてをした、という風な、わざとらしさや、とってつけた感といった、虚構を、全く感じさせない。
ニーは、ニーである、リアリティである。

この、リアリティを生み出すものは、安宅誠さんの優れた才能と、血のにじむ努力であることは、言うまでも無い。

初登場時から、役作りが、完璧なのである。

俺の所見において、キャラクターの立ち方、役作りの完璧さでは、「聖戦士ダンバイン」では、ニー・ギブンが、一番である。

安宅誠さんは、ご自分の役の設定を聞き、脚本を手にした時点から、スタジオに入る前までの準備期間中に、最終回までを視野に入れ、ニー・ギブンという一個の人格、魂を、見事に創り上げて、いらした。

これは、並の努力ではないし、並の才能では、このような努力は出来ない。

ニーの話し声、言葉遣いを聞けば、それが、よく、わかるのだ。
だって、出会った時からもう、ニーがそこで、喋っているんだもん!

安宅誠さんとは、

「正しい、美しい日本語」の修行を、みっちり積んでこられた方である事が、ニーのセリフを聞けば聞くほど、よくわかる。

鼻濁音などの基本はもとより、日本語の文法を崩さず、どんなシーンでも自在に話せる、卓越した日本語能力をお持ちである。つまり脚本の日本語を、「ニーはこう喋る」と読み下して、セル画に生命を吹き込むという、声優に必須の演技力に、極めて富んだ方である。

そして、役者の命である、発声法。その個性的な美声を、余すところ無く、ここぞというシーンで、特徴を際立たせて、美しく発声しておられる。


激情にまかせる怒声も、ニー。
落ち込んだつぶやきも、ニー。
リムルに問い掛けるささやきも、ニー。

ニー・ギブンは、安宅誠さんだ!

而して、ニーの、数々の、おバカ発言、リーダーシップのリの字もシの字もなかったニーが、東京上空からショウが帰還して以降、苦悩にあえぎながら、ゼラーナの大黒柱として成長していく様が、こうまで、我々の心を揺さぶり続けるのは、安宅誠さんの好演あってこそなのである。

前ページでとり上げた、物語り前半部の、ニーの天然バカぶりが、こんなにも、面白くて、楽しいのは、ニーという人物像の、完成度の高さゆえであり、ニーが、比類無い存在感を持つからであり、その完成度は、存在感は、安宅誠さんの、卓越した演技力の賜物なのである。

安宅誠さん、ニーと出会ってから、何十年も経ちましたが、ニーは、いつまでも、ニーとして、ここに、います。

ニー・ギブンを、演じて下さって、本当にありがとう御座いました。

 

2005年2月13日(日)